残念なことに、大手企業に就職したい学生をOB訪問し、
就活セクハラを行なっていたというニュースがありました。
就職活動でOB訪問の女子学生にわいせつ容疑 大林組社員逮捕
就職活動のOB訪問に来た女子大学生にわいせつな行為をしたとして、警視庁三田署が、大手ゼネコン「大林組」(東京都港区)の社員、宗村港容疑者(27)=同区=を今月18日に強制わいせつ容疑で逮捕していたことが、同署への取材で明らかになった。逮捕容疑は1月27日夜、港区の自宅マンションで20代の女子大学生にわいせつな行為をしたとしている。一部容疑を否認しているという。
同署によると、大学生はOBと就活学生をつなぐスマートフォンのアプリで宗村容疑者と知り合い、この日が初対面だった。会社近くにある喫茶店で話を聞いていたが、宗村容疑者が「パソコンを見ながら説明したい。面接指導もする」と言って自宅に誘ったという。
大林組は「社員が逮捕されたことは遺憾で、詳しい事実関係を確認している」としている。
就活セクハラって何?
就活セクハラとは、
まずは、「セクハラ」は、英語のセクシュアル・ハラスメントの略です。
性的ないやがらせをすることです。
セクハラには、性的に体に触るなどの身体的な接触による嫌がらせ。
また、言葉による嫌がらせも含まれます。
それを
希望の企業に就職したい就活の学生、特に女子学生に対して企業内の人間がセクハラをされる事を就活セクハラと呼んでいます。
では、一体、就活セクハラはどんなことが就活セクハラに当たるの?
それをまずは知っておくことが大切です。
Business Insider Japanが実施した2019年「就活セクハラ緊急アンケート」から
データを見てみましょう。
就活セクハラに合った場所
一体、就活セクハラにあった場所はどんな場所かを聞いてみたところ大きく分けて4つの場所があげられました。
就活セクハラの実態と防護策
実際に、女子就活生がどんな就活セクハラにあったのか?そして対応方法もお伝えします。
- 個人的に連絡がくるラインを交換しましょうと言われたり、個人的に会いましょうと言われたりすることがあるそうです。
個人的に会うような事を言われたら、会社で合うようにしてください。 - 内定を餌に交際を申し込まれる
採用をちらつかせることで、交際を求められた人がいたそうです。
男性社員から交際相手の有無を聞かれた学生。
中には写真を見せるように求められた人も。そういう企業に入社したらどうなるか・・・。
その辺りも冷静に考えてみてください。 - 面接時の無駄なボディタッチ
私が就活の時にはボディタッチをされたことはありませんでした。
特に、男性面接担当者との1対1の個人面接である場合には、気を付けて対応してください。 - 卑猥な画像や動画を見せられる
面接の場面に似つかわしくないもの、不自然な画像や動画を見せられたという場合。 - 企業の泊まり込みインターンシップで深夜0時に男性社員の部屋で話し合い
トラウマを引き出し、セクハラへ持って行ったという報告。
就活生へのセクハラ事件や訴訟例
・三菱東京UFJ銀行の採用補助係
・共同通信社の人事部長
・アイシンAWの製造副本部長
・DeNAの面接担当者防衛策
・スマホで録音
・言いなりにならない
・学校や労働局窓口に相談
・「御社にはこういう採用方法があるんですか」と問い合わせhttps://t.co/POM9kbjJac— ブラック企業アナリスト 新田 龍 (@nittaryo) February 12, 2019
そのほか、アンケートでは就活セクハラの実態が寄せられているようです。
就活セクハラを受けた学生のその後
実際に、就活セクハラを受けた学生はどのように対応したのかもアンケートで聞いています。
「インターンシップ先に相談窓口がなく、採用担当者も男性だったため」(女性、20〜24歳、学生 )
「当時はハラスメント関連の知識も薄く、どこに相談したらいいかわからなかった」(女性、20〜24歳、会社員・団体職員)
「相談しても解決しないと思った。こんな事をされて、社会に出て働きたいと思えるはずがない。3月から就活が本格化して、これからどんな目にあうか怖くて仕方ないけれど、就職できなかったら困るから我慢しなきゃいけない。構造的暴力だと思う」(女性、20〜24歳、学生 )
「相談したところで、されたことが消えるわけじゃない。話すために思い出すのが嫌だった。誰にも言わずなかったことにしようと思った」 (女性、20〜24歳、学生 )
「40〜50代の男性にはよく触られるので、その年代の男性は皆そのようなものかと思った。相談して自意識過剰と思われたくなかった」(女性、25-29歳、会社員・団体職員)
「高校生のときから痴漢等の性犯罪にあっていて、抵抗しても意味がないことを知っていたから」(女性、20〜24歳、会社員・団体職員)
「周りの友達もあるあるだと言っていたので、笑い話にしかできない状況だった。考えが鈍っていたのだと思う」
(女性、20〜24歳、会社員・団体職員)
就活セクハラ相談窓口
就活セクハラをされた学生の人は、学生窓口に相談をしたら、たらい回しにされたという事で大学もあてにならないという風に感じている人が多いようです。
就活セクハラの相談窓口を調べてみたのですが、
専門的にまだ相談を受けているところは見つかりませんでした。
でも、下記のようなところであれば
悩みを聞いてもらえたりしますので、
決して泣き寝入りをせずに、行動をしてほしいと思います。
悩みを聞いてもらいたい | |
①こころの耳 | 働く人のこころの耳電話相談 電話番号:0120-565-455 (非通知設定をしている場合は冒頭に186を) 受付時間:月火・17時~22時、土日 ・10時~16時(祝日および年末年始はのぞく) こころの耳メール相談 |
②みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル) | 電話番号:0570-003-110 受付時間:平日8時30分~17時15分 インターネットも可 |
具体的なアドバイスや会社への行政指導をしてほしい | |
③都道府県労働局 雇用環境・均等部(室) | 受付時間:8時30分~17時15分(土・日・祝日・年末年始を除く) |
④女性の人権ホットライン | 電話番号:0570-070-810 受付時間:平日 8時30分~17時15分 |