元野球選手の松谷竜二郎さんがクビになってから、現在120億まで売上を伸ばす大社長になったニュースが今、話題を呼んでいます。
39歳で社長就任。当初は社員15人、年商3億円だったが、いまや全国主要6都市に営業所を設け、同100人、同120億円とまさに“昇竜の勢い”だ。「人が人を育てる」との信念の下、人材教育にも尽力。「凡事徹底」を掲げ「限界を決めない」「言い訳しない」「怠らない」というジャイアンツプライドならぬ“SEプライド”を実践する。
なぜ、野球選手をクビ、戦力外宣告をされて、現在の仕事の社長になったかを気になって調査してみました。
松谷竜二郎さんの経歴を調査。
松谷竜二郎さんの経歴を調査しました。
松谷竜二郎さんは、1964年生まれ。
1988年のドラフト会議で社会人野球から、読売ジャイアンツから2位で指名され24歳の時に入団しました。
1995年3月に近鉄に移籍。
1997年に戦力外通告を受け、クビとなりました。
1998年2月に現役引退。約10年のプロ野球選手生活でした。
体を壊していた松谷竜二郎さんは「仕事を見つけないと!」と思い、自分でも探したり、色々な人に相談をしたそうです。
この時、34歳。
5ヶ月間探したけど、就職先は決まらず。
そんな時に、
巨人入団時の監督である藤田元司とコーチの末次利光の斡旋で建設会社の就職先が見つかったそうです。
そこでは、最初の1年間は、
会社をよく知るために現場へ行って、
ヘルメットをかぶって一連の作業を全部覚えたそうです。
でも、その建設会社は、経営が不振に陥ったので、残念ながら移籍。
リーダーに指名されたのが当時休眠会社だった「スチールエンジ株式会社」。
その会社に転職後3年で松谷竜二郎が39歳のときにスチールエンジ株式会社の代表取締役社長に就任。
2003年スチールエンジ株式会社は社員15人、年商3億円。
そこからどんどん飛躍し続け
2019年は国主要6都市に営業所を設け、同100人、同120億円まで
どんどん売上を伸ばしています。
なぜ知識経験ゼロの松谷竜二郎さんが社長就任?
ここで気になったのは、
最初の34歳で初めて社会人経験をした会社が倒産し、転職した会社に
松谷竜二郎さんがなぜ社長に就任したのかということ。
意地の悪い言い方をすれば、
広告塔としてスチールエンジ株式会社松谷竜二郎を代表取締役に就任させたの?
という疑惑も湧いてきます。
調査委していると
それは大きな間違いだったことに気がつきました。
コネで入った会社は、
仕事では、周囲のスタッフはみな年下ばかりで松谷竜二郎さんより現場の経験を積んでいるわけです。
スタッフは松谷竜二郎さんが元野球選手ということも知らなかった
というか封印していたそうです。
建設業界は、経験が下のものは年上だろうとも呼び捨て。
そして、あれこれ指示される日々。
もちろん元プロ野球選手のプライドを捨てて
最初の3年間は年360日、ほとんど休みなく働きました。
なんとか年下の仕事の先輩に追いつこうと
必死に仕事を覚え、
仕事に関連した本を読みあさった日々。
営業マンとして契約件数が増えていくにつれ、
責任ある仕事を任されるようになった。
そのうち、年下のスタッフたちと実力も立場も逆転。
ここで松谷竜二郎さんはどうやって
営業成績を上げていったかをこのように伝えています。
この人は何を求めているんかな、
背中をかいてあげるならどこが一番気持ちいいのかなってところを見つけるのが、
一つのサービスになる。
すると、
「こいつは俺のこと分かってくれるな、こいつに仕事やらせよう」って。
相互関係が信頼関係になっていく。
また、会社の売上アップに対してこんな風にも言ってます。
やっぱりこういう会社は自分一人ではできないよね。
取引先があって、仕入れ先があって、いろんな人と携わることが多いでしょう。
取引先も大切だけど、仕入れ先を大事にしとかんと商売成り立たない。じゃあ仕入れ先はどこかというと、ウチの場合は現場で働く職人さん。
「ウチが仕事出してやっているんだ」という態度じゃなく、
「あなたたちがいるから、私たちもメシが食える。逆もそうだよね」って常にフィフティーフィフティーの関係でいるよう、ウチのスタッフにも意識付けしているね。あとはまあ、簡単なことよ。
スポーツをしているとき大きな声を出すとか、あいさつをするとか、
「誰にでもできることをしっかりやっていこう」っていう理念でずっとやっています
これを読むと、
人を大切にして、誰にでもできることをコツコツし続けて
売上を120億まで伸ばしてきたのは、
野球人生の時に培ったものを生かし、
そして「今」できることをし続けてきた
松谷竜二郎さんの力ではないでしょうか?
松谷竜二郎野球選手クビ! その後現在なぜ年商120億の社長に?まとめ
最初、今は、オリンピック景気で
建設業界は全体的に売上も右肩上がりだから
その波に乗っているのだろうと簡単に思っていたところもありましたが、
それは大きな間違いということに気がつきました。
売上を伸ばすということは、
この業界は、人材が大切。
仕事があっても人手不足になっているこの建設業界に
「就職したい会社」として人がどんどん集まってきてこれだけ会社の規模も大きくなってきていることに気がつきました。
当たり前のことを
当たり前にする大切さを教えてくれたような気がします。